多くの人たちの人生が変わってしまったあの日から二年が経ちました。

犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

また、福島をはじめ被災地をご支援いただいた全国の皆様、世界中の皆様に心より厚く厚く御礼申し上げます。

あの日以降、良い方向に向かっていること、全く回復改善されていないこと、未だ方向が定まっていないこと

問題ごとに状況は異なりますが、私たちの価値観が大きく変わったことは間違いありません。

決して忘れられない、忘れてはいけない記憶を伝えていかなければなりません。

人にとっても、自然にとっても、素晴らしい日本になるために。
　　

今年も花見山ではマンサクが咲き、蝋梅が香っています。

私どももこれまで多くの方々に支えられ、励ましのお言葉や勇気をいただいてまいりました。

まだまだ厳しい状況は続いていますが、それでも大好きな "おもてなし"が出来ますのは、

ひとえに皆様のご支援、ご声援、ご愛顧の賜物です。

心より厚く厚く御礼申し上げます。

スタッフ一同、おもてなしが出来る幸せを改めて噛みしめながら、力を合わせ

お客様おひとりおひとりに心からお寛ぎいただけるよう、一層精進してまいります。

今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

いつもいつもありがとうございます。

　
東日本大震災から一年が経ちました。

大震災以来、多くの皆様からご心配と励ましをいただきました。

改めて、心より厚く厚く御礼申し上げます。
　　　
未だ原発事故の風評は収まらず、厳しい状況は続いていますが、

それでも全国から多くの客様にお越しいただけるようになりました。

重ねて、御礼申し上げます。
　

人間には到底正確な予測と対応など不可能な大自然の凄まじい力と、

決して制御できない原子力という怪物の恐ろしさを実感した私たち。
　
辛さを乗り越え、ひたすらに前だけを向いて進む！というのではなく、

振り返り、検証し、経験をこれからに活かす方法を考えながら、

前向きに“毎日”に取り組んでいかなければなりません。
　

昨年は無かった“春”。

今年は、当たり前の存在ではないことを忘れさせないためか、

ゆっくりゆっくり始まる“春”。

“いつもの春”、“いつもの家族”、“いつもの仲間”、“いつもの町”・・・

“いつも” が有難い。
　
「 いつも、いつも、ありがとうございます！ 」

　
これまでは、「半年後はこうしよう！」「一年後にはこんなことをしたい！」と

常に先々を見据えて、様々な計画や目標を立ててきましたが、

大震災以来、先が見えなくなってしまいました。

半年後、一年後、どうなっているのか、なかなか想像ができません。

現在は、“而今”。

まさしく、「今を生きる！」「今に活きる！」のみです。

ただそれは、捉え方によっては、おもてなしの心。

一期一会にも似ています。

一日一日、お越しいただいた一組一組のお客様に精一杯のおもてなしをする。

おもてなしの原点を改めて感じる日々です。

日々の積み重ねが新たな日々を創ると信じて、毎日を大切に。

お越しいただけるお客様皆様に、心から感謝申し上げます。

“料理とおもてなし”を更に磨き上げ、研究精進してまいります。

日々進化するこれからの御宿かわせみに、どうぞご期待ください！
　　　

　
古いものが新しいものに淘汰され、消えてゆくのが文明です。

文化は、古いものも新しいものも共に活きることが出来ます。

文明は文化の下に進歩していきます。

それぞれの国、地域の文化に合わせて、開発されるものです。

決して文化を超えてはいけないし、

文化は文明に負けたりしないと信じています。

宿は、文化です。

農業、畜産、漁業も日本の文化であり、日本の食文化の根本です。

１０００年以上の永きに渡り受け継いできた大切な宝物。

文明の利器“原発”事故の風評なんかに負けない！

　
母校のラグビー部が花園（全国高校ラグビー大会）に出場する！

という嬉しい知らせが故郷から届きました。

嘗てラグビーでは、トライ（サッカーでいうゴール）をしても、トライした本人は、

ガッツポーズしたり喜びを大きく表現したりすることはありませんでした。

“みんなで繋いだボールを最後に自分がトライしたに過ぎない”

というチーム意識があったからです。

ボールに直接触れることのなかった選手も、タックルしたり、スクラムを組んだり、

それぞれの役割を果たし、チームのために全力を尽くす。

繋いだボールがどこかで途切れてしまったらトライできません。

宿のおもてなしにとっても似ています。

ご予約→チェックイン→ご夕食→ご就寝→ご朝食→チェックアウト→次回へ

全てのシーンで、心を一つにしておもてなしを繋がなければ

お客様に「楽しい旅だった」と感じていただけません。

ひとりのヒーローではなく、全員の連携（チームワーク）が大切です。
　

昨夜、「ＡＬＷＡＹＳ　続・三丁目の夕日」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

とっても温かい映画でしたね。

あの時代を知らない世代にも、どこか懐かしく、楽しいお話でした。
　
映画を観ていて、ふと、子供のころを思い出しました。

山のてっぺんで、空へ手を伸ばすと、

空の重さを感じることができるような気がして、山に行くたびに手を空に向かって

広げたものです。（今でもしてしまいます・・）
　
同じころ、どこからが空なのだろう、と不思議に思っていました。

麓から眺めると、空の一部に見える山際も、

いざ、その場所に行ってみると、そんな実感はありません。
　
自分では、その場所にいる実感が無くても（あっても）、

他の人から見ると、すっかりその場所にいる（いない）ように見えている、

そんなことってよくありますね。

空に向かって手を伸ばすたびに、自分の今いる場所を

主観的にも客観的にも見ることが大切だな、と

思ったりします・・・・・
　

　
草むらを、カメラ片手に歩いていたら、

小さな小さな、とっても小さなカタツムリが、レンズに！

雄大な景色を撮影に来た私に、

「ここにも居るよ！」と話しかけているよう。

自然のすばらしさは、小さな命の集合体が織りなす奇跡なのかも知れません。

時に、とてつもなく厳しく、感動的に美しく、とびきりやさしく・・・大自然

不思議と、取材先で、小さなカタツムリとよく出会います。

大切なことを思い出す、大きな出会いです。
　

　

　

　
庭園をヤンマ（トンボの一種）が飛び交うこの頃です。
　
子供の頃、ヤンマがヤゴ（幼虫）から羽化するのを、ずっと見ていたことがあります。

丸一日かかって、立派なヤンマになって飛んでいきました。
　
昆虫は、人と違って、今日から大人！という一日があります。

姿も能力も、それまでとは一変します。

その一日は、とても無防備で、危険な大人へのステップ。

動くことができないので、天敵に狙われやすいのです。
　
庭園を飛び交うヤンマたちは、そんな大変な一日を乗り越えた“大人”。

大人になるって、すごいことです！

　　
国際宇宙ステーションの話題で盛り上がってますね。
　
「きぼう」
　
宇宙から地球を眺めた映像を見ていると、

地球もひとつの大きな宇宙船、宇宙ステーションのように思えます。
　
乗組員は、みんな。
　
今日は、小さな小さな乗組員をご紹介しましょう！
　

てんとう虫さん、どうぞーっ！
　

麦畑もずいぶん青々としてきました。

　
遠くから旧友たちが訪れてくれるのは、とてもうれしいものです。

全国各地、離れているからこそ、それぞれの存在が励みになります。